復学してやりたい分野

私の専攻は理工学部宇宙物理学です。

 

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そして宇宙物理学の中でも衛星からの天体データに関するものです。

ものすごくざっくり言えば宇宙の起源を突き止めよう。

 

修士生の時はISS(国際宇宙ステーション)の測定機器の評価をやっていました。

宇宙に測定機器を持って行くと地上と違って大気に覆われていないので様々な宇宙線が機器に当たります。それにより測定したいデータと共にノイズとして検出されてしまいます。そのノイズ(バックグラウンド)を除去することを考える研究でした。

 

実験場で宇宙を想定した環境を加速器を使って作り、その応答をみるというものでした。

 

実験か解析どちらが好きかと言えば断然実験です。

 

しかし博士論文では装置を作っただけでは論文になりません。まだ誰も発見していないものが書かれていなければダメです。

 

よって上にあげたような測定機器の評価だけでは論文にならず、実際にISSに取り付けてデータを取得し、測定データを解析して何か発見をするまでを書かなければなりません。

しかし、この先数年は衛星を打ち上げる予定はないので、新しい衛星についてのなにかで論文を書くのは難しいです(卒論ではなく、投稿論文としてならアリ)。

 

なので、私の場合、すでに上がっている衛星のデータ解析でD論を書くことになります。

 

私の言う衛星のデータというのはγ線バーストです。

 

ガンマ線バースト - Wikipedia

 

γ線バーストというのは星が死ぬ瞬間の大きなうめき声のようなもので、非常にエネルギーが大きく、地球近傍でも観測することができます。

 

しかしこのエネルギーは光速を超えない(とされている)ので目で見る星の光のように

何光年も前の光です。よって例えば明日γ線バーストが測定されたとします。それが宇宙生成からすぐに起きた事象であれば、宇宙の起源を知ることができると言われています。

 

1960年代に初めてγ線バーストが測定され半世紀以上経ちます。それにより蓄積されたデータは膨大で未だ明らかでない発見がまだ埋もれていると思います。

そのデータ解析をやろうと思っています。