プログラマをやめて思ったこと

私は修士課程卒業と同時に学内推薦で電機メーカーに就職しました。
奨学金も溜まっていましたし、家の事情もあり博士は考えませんでした。
また、物理学での基礎研究の仕事も少し面接を受けましたが、受かりませんでした。
今思えばもう少し悩むべきでした。

雇用が多く安定しているIT系に行こうと決め、畑違いのプログラマーになりました。
業務はアプリケーションの実装(主にGUI

入ってみると自分は最低学歴で情報系でもなく。教育があるからと言われて安心していましたが、ほぼ無意味な研修。いきなり実践投入でした。

なんとか食いしばってやっていましたが、結局鬱になり休職。

原因といえば、完璧思考でした。

母体の理解、というか製品理解すら危ういのにコードを書くのはかなりしんどいです。

うちの部署は取り敢えず投入してスキルを見極めて各ポジションに配置していました。
そのまますんなり実装ができれば、チームメンバー。
できなければライセンス管理とかの雑務
病んだら産業医とやりとりして復職後に再度配置

なので、ギブアップをちゃんと言えないと働いていくのがしんどい職場でした。

毎年5人くらい部に新人が入りますが、二年目までに半数は休職していました。


いまはどうかしりませんけど。

わたしはこのギブアップが言えなかったことと、褒めてもらうことがなかったのでダウンしました。甘く聞こえますが、これまで挫折したことがなかった私には十分辛いものでした。

ソフトウェア開発は終わりがなく、リリースも今やインターネットがあるので好きなときにパッチを当てられます。ゴールが見えません

また、属人化を防止するため、決められた規約フォーマットにより厳格にルールが定められ誰もが時間をかければできるものになっています。

なので、できないとなんでできないのかわからないと言われてしまいます。

もしプログラマにこれからなる人がいたら次のことを伝えたいです。私ができなかったことです。

病む前に言う
少しでも自信がない実装だったら報告する。
上に行ってだめなら全体メーリスにメガンテ撃つ
休日は外に出る。
自分よりも他人を支えることを優先しない
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これくらいわがままでないとやっていけないです。